なかなか行かれなかった能登半島にやっと行かれました。 I finally made it visiting Noto peninsula.

ずっと行こうとしていた能登に、ようやく行くことができました。私ができるボランティアといったら、被災地のご家庭などのお掃除やガテン系ではなく、炊き出しだと思っていました。このたびようやく事前調査していた場所に行くことができました。私と同じように能登にボランティアで行こうとしているけど、行くのをためらっている方がいましたら、私のブログを参考にしていただけたら嬉しいです。

能登までの移動ですが、お財布に余裕のある方でしたら、飛行機や新幹線がおすすめです。特に社会人の方でしたら、なかなか長期間の休みが取りづらいでしょうから、少し高く払っても時短できるのはいいと思います。車で移動の場合、何人かで一緒に行動すれば割り勘で安くなります。適切な手続きを行えば高速道路が無料になり、主な費用負担はガソリン代と滞在中の食費などになると思います。今回の私の場合は単独行動だったので関東からのおひとり様の運転はきついと思いました。そこで高速バスの選択肢となりました。学生さんなども高速バスはおすすめです。ただ、GWのような連休のときや、お盆休みのような時期は、割高になっていますので、時期さえ選べば安くボランティアに行かれます。今回私の移動は平日でしたが、行きは5,000円、帰りは3,000円、合計8,000円でした。安い時期に行かれれば関東都心部から片道3,000円、往復6,000円も可能だと思います。

バス移動については、いろいろな人から「ぜったい無理!」だの「え?信じられない!」だの、いろいろなことを言われました。私自身も過去に乗った夜行スキーバスでは、足元がとても窮屈で、本当につらくて、二度と乗るものか!と思ったものです。でも今回は、おこずかいの都合でやむを得なかったのです。

ところが過去の嫌な経験と違い、割と快適に過ごすことができたので、私自身びっくりしました。女性専用のエリアがバス後方部分に設けられていました。おひとり様の場合、隣の座席には見知らぬ人が座りますが、女性専用の座席を予約できていれば必ず女性が座ります。足元も想像したよりも広くて足を伸ばすことができたと思います。

トイレ休憩は3回ほどあります。トイレ休憩の時は、静けさを保ちつつバスの中の照明をつけてくれるので、何となく目が覚めます。トイレに行きたい場合は起き上がって行き、決められた時間までにバスに戻ります。トイレが不要のときはそのまま目をつむってぐったり寝たままという感じでした。バスの前方の男性中心の席を見ると、女性の席に比べて空いていて男性おひとり様使用が多かったです。こればっかりは、そのときの予約状況で変わります。

帰りは行きと違うバス会社のバスに乗りました。こちらも想像したよりも割と快適でびっくりしました。帰りはお隣がいなかったので、2席をおひとり様で使うことができました。確かに夜行バスはつらいはつらいと思います。でもプライベート感が出るようにするためのパーテーションやカーテン、女性専用エリア、足元の広さの工夫、ドライバーさんの接客の丁寧さなど、良い部分がたくさんありました。移動の節約をしたい方には、高速バスをおすすめしたいです。

さて、高速バスは金沢駅に到着するバスを選びました。中途半端な時間帯に到着するバスではボランティアの集合時間に間に合いません。その場合は前泊が必要です。私がバスを検索していた時は中途半端な時間帯ばかりだったので、かなり迷いました。毎日バスを検索していたところ、ボランティアの集合時間位間に合うような早朝に金沢駅に到着するバスが検索にあがりました。きっと誰かがキャンセルをしたから検索に出てきたのだと思いました。そして値段も手頃だったので能登行きを決めることができました。受け入れ側の担当者の方にも行く日程を連絡し、すべての段取りが整いました。

いろいろな団体のボランティアがあって、金沢駅に集合して、ボランティアバスに乗って活動場所まで移動するものや、自力で車で活動場所まで行くものなど、いろいろあります。お迎えがあるボランティアはいいですね。私の今回のボランティアでは、高速バスで金沢駅に到着後、集合場所までは電車で移動しました。所定の集合場所で、ほかのボランティアさんや受け入れ側の担当者さんと合流し、活動場所の穴水まで車で移動しました。

夜行バスで疲れているにも関わらず、移動中の車の中ではボランティアメンバーさんたちとのコミュニケーションを大切にし、楽しい会話とともにボランティアに関連した情報交換することができました。

能登半島の道路状況は、片側道路は修理されて走行可能になっていましたが、道路のうねりは残ったままでした。そして、その反対側車線はまだ修理されないままになっていてました。震災後の悲惨な状態を見ました。道中、いくつもの家屋にはブルーシートがついていました。千葉の台風被害後に房総半島にボランティアに出かけた時を思い出しました。

その後、仮設住宅のある活動場所に到着し、持参したキッチン道具や、ボランティアさんが事前に準備したカット野菜などの食材を集会所内へ運び入れました。そして先輩方の指導のもと、私は料理を担当しました。別のボランティアさんは、使い捨ての容器にどんどんお食事を詰めて、丁寧にパックして、机に並べました。あっという間でした。

こちらのボランティア団体では毎週同じ場所で炊き出しを行なっているため、口コミでたくさんの方が集まってくださっているようでした。集会所でご家族やご近所の方と集まるのを毎週楽しみにされていて、その場で召し上がって行かれる方、持ち帰ってご自宅で召し上がる方など、いろいろいらっしゃいます。たくさん作りましたが、すぐになくなりました。みなさんとても楽しみにされているのと、とても人気なことがわかりました。そしてボランティア団体側のスタッフさんたちが、とても気配りが上手で、多くの方に自然な形で声をかけていて、毎週活動を行っているので信頼関係もできていて、スタッフさんたちに会うことを目当てに集まる方もいらっしゃるようです。とてもよい関係づくりができていることがわかりました。

私たちができることは小さなことですが、多くの方が楽しんでくださり、心がほっこりする時間ができて、少しでもお役に立てたのでしたら嬉しいなと思いました。あいにく関東住まいの私にとっては、能登までの距離は遠すぎて、毎週の参加はかないませんが、ぜひまたボランテイアに行きたいと思いました。今回は穴水方面でのお手伝いをしましたが、輪島方面での炊き出しのお手伝いのほうがスタッフが足りていないと聞いたので、次回は輪島で開催のときに行こうと思います。

最後にボランティアさん向けの宿泊について書きたいと思います。ボランティア団体さんごとにテントや古民家などの宿泊場所を提供していると思います。車で自力で行かれる人でないと利用できない場所にあることが多いようです。そんなこともあって車で移動できたらなあと思うところがあります。アクセスのいい宿泊場所をご存知の方がいましたらぜひ教えてください。他の方にも紹介したいです。よろしくお願いします!