被災地でも使えるかも?!手作りバイオトイレ。Composting toilet; Can be used at disaster-affected area?

ボランティアをいろいろ経験していると他から声がかかることがよくあります。今回はトイレを作るボランティアがあって、行ってきました。トイレを作るって、一体どういうこと?とびっくりしたのですが、事前に見せられた写真は、インディアンの住まいとなっている三角っぽいというか、円すい形のテント。ティピーテントと言うそうですが、これを目隠しの囲いとして作り、その中に簡易的なバイオトイレ(コンポストトイレ)を作るということでした。畑のような何もないところでトイレがなくて困っている、そのような困りごとからトイレ作りが始まったそうです。

バイオトイレというと、富士山のような場所に設置された地球にやさしいバイオトイレをイメージします。人間の排せつ物を微生物の働きによって分解・処理するトイレ。確かにエコな響きですが、本格的なバイオトイレは、工事現場にあるような仮設トイレに比べると設置コストは高く、電気代もかかるそうでランニングコストも必要です。

今回のトイレはそこまでの本格的なものではなく、電気の必要な機械部品は一切使わず、人間が簡易的に作るトイレになります。設置するにあたり大事なのは土台からです。今回の設置で予定された敷地には竹の根が多く、すぐにバイオトイレの設置を進めることができませんでした。そこで、取り除ける竹の根っこを取り除いたり、盛土作業から始めなくてはいけなくて、多くのボランティアさんが参加していました。

6月末。都心部ではすでに気温は30度を超える暑い気候でしたので、熱中症にならないか心配でしたが、今回のバイオトイレの設置場所は竹の多い山の中で、比較的日陰の多い湿地帯だったので、体力も割と持ちました。お昼休憩ではランチを提供していただきました。採れたて野菜とお肉のミニBBQ。ごはんとお味噌汁まで。ごちそうさまでした。とてもおいしかったです。

午前中は土台を作り、排せつ物が入る穴掘りまで行いました。そして午後からは本格的にテント本体と、トイレの設置に入りました。トイレは、和式トイレのようにしゃがんで利用するスタイルなので、午前中に掘った穴に合わせて、足場のほうも長四角の穴をあけて、竹で作ったスノコのようなものを設置しました。

足場ができると今度は周辺に柱を立てました。柱は竹を使いました。参加者で協力して円すい形に組んでヒモでくくりました。竹は細い竹を使うとうまくできました。最後に大きなスカートのようなマントのような布をかけて目隠しにしました。

竹の柱を立てる角度だったり、竹の長さだったり、布の長さだったり、いろいろ微調整するところがたいへんでしたが、参加者全員で協力できました。バイオの素材は実際に使う時に入れるということで今回は入れませんでしたが、ぜひまたこのようなイベントに参加したいと思いました。とても楽しかったです。こういう作業、なかなか参加できないですね。声をかけてくれたボランティア仲間さん、ありがとう。